今回は、ポーカーフェイスの女の子・Sちゃんのお話です。
座って行う活動では、リトミックの空間にはいるけれど、ずっと見ているSちゃん。その表情は変わりません。
音楽に乗せて歩いたり走ったりするのは、みんなと一緒に動いてくれます。走ると笑顔になる子が多い中、やはり表情は変わらず、ポーカーフェイスで走ります。
動いている最中、ピアノが気になるのか急に机に登ります。
この机は、ピアノに触れないようピアノとみんなの間に置かれている机です。
机に登るときも、先生方に「危ないよ」と机から降ろされるときも表情は変わらず、とても静かに登って降りてを繰り返します。
静かに静かにピアノに興味を示してくれるSちゃんです。
そんなSちゃん、今回はウォーミングアップに行うわらべうたから様子が違いました。
座って行うわらべうたは私を見ていることが多かったSちゃんですが、今回は積極的に動いて、私のまねっこを上手にしてくれました(模倣)。
Sちゃんの急な変化に私は嬉しくなり、「Sちゃん、上手だね!」と声を掛けました。
すぐに先生方もSちゃんの積極的な姿に気づいてくださり、一緒に喜んでくれました。
褒められても表情はそんなに変わりませんでしたが、私は動きが大きくなったのを感じました。
そのあとの活動も、積極的に動いてたくさん先生方に褒めてもらうと、表情が明るくなり、動きがどんどんよくなっていきました。
途中、思い出したかのようにピアノの前の机に登り降りをする姿も見せてくれましたよ。
だんだんと反応がよくなる子もいれば、急にアウトプットする子もいます。
子どもの変化に気づけたとき、とても嬉しく思います。