秋の声が聞こえる美しい季節が到来しました。
10月のリトミックは、“お山に秋の実拾い”。秋をいっぱい感じながら、新しい音符に触れています。
今月、入所したばかりのAくんが初めて発達支援リトミックに参加してくれました。
最初は何が始まるのか不安な様子で、ピアノから一番遠い所からこちらを観察しています。
(Jくんが慣れるまでリトミックを見ていた場所と同じ位置からこちらの様子を伺っていました。Jくんの記事はこちらです。)
初めて行う活動に警戒や不安を感じる子には、その子のお名前を呼び、下記のことを伝えます。
「今から音楽をやるよ。何をやるかわからないと不安だろうから、今日は見ていていいからね。
一緒にやってみたくなったら、いつでも入ってきてね。」
まだ私を警戒している様子でしたが、初対面の私に、しっかり「うん」と受け答えをしてくれました。
事業所の先生方もリトミックに参加してくださっているため、リトミックがはじまると、Aくんと仲良しの先生もAくんのそばを離れ、リトミックに参加してくださいました。
すると、喉が渇いたと仲良し先生に水筒を催促し、お茶を飲む。また仲良し先生がリトミックに参加すると、メガネの位置が気になるとメガネを直してもらう。
リトミックに初めて参加する子の、大半がする「僕はここだよ構ってよ」のアピール。
お友だちにちょっかいをかけてアピールする子もいれば、泣いてアピールする子もいますが、また違う形のアピールの仕方を私に教えてくえたAくんでした。
一人ずつお名前を呼んで楽器であいさつをする「あいさつの時間」になりました。
私は、Aくんは今日はリトミックの様子を見ているだろうから、楽器は触らないだろうと思っていました。
「今から鉄琴であいさつをするけど、やってみる?」
私が声を掛けるとコクリと頷き、リトミックの輪の中に入ってくれ、あいさつの音楽に乗せて、とっても元気な音で鉄琴を鳴らしてくれました。
事業所の先生方が褒めてくださり、Aくんの表情が明るくなりました。
この表情が見られたら、もう大丈夫。Aくんの心の中でリトミックを受け入れてもらえたようです。
その後のリトミックは、仲良し先生と手をつなぎ参加したり、お茶を飲みに行ったり(笑)
Aくんのペースで楽しんでくれました。
Aくん、次回ははじめから参加できるかな?
いろいろな気持ちが行動に表れ、ほほえましく思います。