今年度最後の発達支援ミュージックは、スペシャルレッスン!
生のドラムを入れて、ドラムとピアノのコンサートを楽しんでもらいました。
コンサートのお話に入る前に、なぜドラムを選んだのかをお話します。
一度にたくさんの音を出すドラムは利用者さんの聴覚を刺激します。
それだけでなく、上下左右に腕を動かしながら1秒にたくさんの音を叩く姿は、視覚で楽しむことができます。
みなさんに聴覚・視覚的刺激を与えながら、一緒に楽器を演奏したりスカーフを使って音楽を表現することで触覚を刺激していきます。
どのタイプの方でも楽しめる楽器だと考えたからです。
(※どのタイプ:感覚の特性が視覚・聴覚・触覚どのタイプの子でも)
敏感な子は生のドラムの音に驚いてしまうのではないかと不安もありました。
なのでコンサートの始めは、ドラムの岸川先生に小さな音からスタートしてもらい、徐々に音に慣れてもらうようにしました。
コンサートは想像を超える反応を見せてくれました。
下を向いていることが多いKちゃんは終始顔を上げたままで、岸川先生のドラムを目を丸くして見ていました。
いつもは口角を少し上げて穏やかにミュージックを楽しんでいるAくんは、歯を見せて笑ってくれ、時折笑い声を聞かせてくれました。
いつもノリノリでミュージックの時間を盛り上げてくれるHくんは、さらに楽しんでくれている様子でいつもよりたくさん手拍子をしてくれました。
みんなでアンサンブルを楽しむ時間は、色々な楽器を渡しました。
いつものレッスンでは、目的と効果に合わせ全員に同じ楽器を用意しています。
今回は、「みんなで一つの音楽を作り上げる」ことを目的とし、いつもと肌触りの違うタンバリンや中身の素材が違うマラカス数種類など、色々な感触と音色を同時に楽しんでもらいました。
先生方も一緒に楽しんでくださり、コンサートを盛り上げてくれたおかげで、みんなが心から音楽を楽しめたように思います。
イキイキと楽しむみんなの姿が見れて、本当に嬉しかったです。
次は梅雨あたりかな?季節ごとにコンサートを楽しんでもらえたらいいなと思っています。